メインメニュー → 一括処理 → CATP-Auto
NIIのCATPプロトコルを利用して、国立情報学研究所の目録システムと通信を行い、あらかじめ用意しておいたレコードを元に、総合目録データベースに所蔵データを自動的に登録します。また書誌データを取り込んで、書誌の遡及入力を円滑に進めることができます。なお、所蔵データを登録するには、NIIから書誌データをダウンロードして、書誌にID(目録システムのレコードID)を持たなければなりません。
ここでは、インタラクティブ(対話式)に登録を行います。
新規に抽出から始める場合は、「2 処理を行う資料を抽出する」から本文の流れに従ってください。作業を再開する場合と、同一の抽出データで処理を行いたい場合は、「7 処理レコード一覧画面」をご覧ください。
ステップ 図
2 処理を行う資料を抽出する @
3 抽出された資料にそれぞれ指示を与える A
4 抽出された資料からレコードを作成する B
5 NII処理を実行する C
6 書誌データを取り込む D
7 処理レコード一覧画面
CARINでの操作名
! 書誌取込と所蔵登録の順序
NIIに所蔵登録するには、NC−MARCの書誌レコードIDが必要となります。「5 NII処理を実行する」のステップで、IDのある書誌の資料は所蔵登録を選択できます。
NIIに所蔵を登録する資料と、書誌を取り込む資料をCARINから抽出します。
(1) 図書(単行資料)から抽出する場合は、図書 レコード抽出〈画面1ー@〉を、
雑誌(継続資料)から抽出する場合は、雑誌 レコード抽出〈画面1−A〉をクリックしてください。
〈画面1 CATP-Autoメニュー〉
(2) 資料の項目が表示されます。入力した条件を持つものが抽出されます。
抽出条件を入力して、抽出〈画面2,3−@〉をクリックしてください。抽出の完了です。
※ 図書〈画面2〉と雑誌〈画面3〉で、抽出の入力条件が若干異なります。
※ 「継続マスタor所蔵更新」〈画面2,3−A〉は、NII所蔵レコード更新日と、CARINの資料の更新日を比較して抽出します。NIIに登録済みで、後に変更があった場合などで使用します。
・NII所蔵レコード更新日付後(<)に更新あり CARINの更新日の方が新しい資料
・同日(=)に更新あり NIIとCARINの更新時が同じ資料
・NII更新日付なし NIIに更新日付がない資料
〈画面2 CATP-Auto 図書レコード抽出 抽出条件選択〉
〈画面3 CATP-Auto 雑誌レコード抽出 抽出条件選択〉
CATP−Autoでは、NIIへの所蔵登録と書誌取込は1回の処理で行われます。そのため抽出した各資料に、所蔵登録(アップロード)、書誌取込(ダウンロード)の指示をしなければなりません。
初期段階ですでに書誌にNII書誌IDを持っている資料は「入力指示待」になっており、NIIへ所蔵の登録をすることができます。また、NII書誌IDを持っていない資料は「書誌取込指示待」になっています。書誌取込を行って、NII書誌IDの取得が済み次第、所蔵の登録を行えるようになります。
3-1 レコードに指示を与える
(1)1レコードずつ指示する場合
各資料の○(ラジオボタン 例:○入力指示待)を選択してください。指示できる指示の内容は以下の通りです。
入力指示待 初期値です。入力されるまで何も行いません。
所蔵登録 NIIに所蔵登録します。
書誌取込 NIIから書誌データを取り込みます。
キャンセル レコードに対して何も処理を行わないことを示します。
削除登録 NIIの所蔵情報を削除します。
NIIに所蔵登録するには、NC−MARCの書誌レコードIDが必要となります。「5 NII処理を実行する」のステップでIDのある書誌の資料は、所蔵登録を選択できます。
@ NII書誌IDがある場合はIDを表示。書誌重複チェック検索画面にリンク。
A 指示内容。選択した指示がNII処理実行時に実行されます。
〈画面4 CATP-Auto 図書レコード レコード状態入力表示〉
(2)一括で指示する場合
一括変更オプションを使用してください。
2−1)現ページ一括変更
現在表示されているページのレコードへの指示を一括で行います。
1) 現ページ一括変更〈画面 5−A〉から指示を選択し、実行〈画面 5−B〉をクリックしてください。
2)実行を確認するメッセージ〈画面6〉がでますので、OK〈画面6−@〉をクリックしてください。処理を実行しない場合はキャンセルをクリックしてください。
※ 例:[入力指示待 ⇒ 所蔵登録]を選択すると、現在のレコード状態が[入力指示待]のレコードを[所蔵登録]に一括指示します。現在のレコード状態が[入力指示待]以外の場合、指示はできません。
[全て ⇒ 所蔵登録]を選択すると、現在のレコード状態に関わらず、[所蔵登録]へ遷移可能なレコードすべてに指示を与えます。
2−2) 現ページ一括戻し
現在表示されているページのレコードへの指示を一括で解除します。
1) 現ページ一括戻し〈画面 5−C〉から指示を選択し、実行〈画面 5−D〉をクリックしてください。
2)実行を確認するメッセージ〈画面7〉がでますので、OK〈画面7−@〉をクリックしてください。処理を実行しない場合はキャンセルをクリックしてください。
※ 例:[入力指示待 ← 所蔵登録] を選択すると、現在のレコード状態が[所蔵登録] のレコードを[入力指示待]に指示を解除します。
[元 ← 所蔵登録]を選択すると、現在のレコード状態が[所蔵登録]のレコードをすべて指示元のレコード状態に指示を解除します。
2−3) 全ページ一括変更
2−1)の処理を全ページに対して行います。
2−4) 全ページ一括戻し
2−2)の処理を全ページに対して行います。
☞ 表示状態のレコード件数を見ることができます〈画面5−E〉。各資料の指示の再集計する場合は、
→変更分更新〈画面5−F〉をクリックしてください。表示レコード状態の件数が更新され、それぞれの資料に与えた指示が左端に書き換えられます。
3-2 指示を登録する
指示OK〈画面5−@〉をクリックしてください。
〈画面5 CATP-Auto 図書レコード レコード状態入力指示〉
〈画面6 CATP-Auto 図書レコード レコード状態入力指示 一括変更実行確認〉
〈画面7 CATP-Auto 図書レコード レコード状態入力指示 一括戻し実行確認〉
NIIへ登録する際の設定を行います。各項目の説明は次ページをご覧ください。
☞ この内容で登録する場合は、新規登録〈画面8−@〉をクリックしてください。レコードの作成完了です。
※ 書誌を全データ取り込む場合は、ダウンロードタイプを「BOOK書誌全データ」に設定してください〈画面8−A〉。
〈画面8 CATP-Auto 図書レコード 処理待登録〉
抽出レコードID 仮抽出レコードID 抽出の集合(中間ファイル)のIDです。
処理履歴 最近行った処理の履歴です。
対象NIIシステム 送信するNIIのシステムです。
参加組織ID 図書館のNIIのIDです。
参加組織略称 図書館の略称です。
レコード状態件数 指示ごとのレコード件数です。
処理待モード 無効の時、NII処理対象のレコード(所蔵登録、書誌取込)があっても、この抽出レコードIDに対するNII処理を行いません。
所蔵登録テストモード テストモード(はい)の場合、所蔵登録の書誌マッチング処理は行いますが、実所蔵登録処理は行いません。
所蔵登録タイプ 「実行する」の場合、所蔵登録成功時にマッチした書誌(BOOK,SERIAL)の書誌情報(IDのみか全書誌かは、次のダウンロードタイプで決まる)をCARIN側にダウンロードします。「D 書誌データを取り込む」で、同書誌情報をCARINの書誌に取り込みが可能となります。
書誌取込タイプ 「書誌IDのみ」は、CARIN書誌マークのIDとしてデータ取り込みが可能です。
「全書誌」の場合は、CARIN書誌マークのIDおよび全書誌データを、CARINへ取り込みます(NC MARCに限定)。
確認表示用取得 テストでマッチングが取れた場合や所蔵登録、書誌取込が成功した場合、画面上で確認するため表示する、NII書誌アイテムを選択します。
通信タイムアウト秒 NIIへのアクセス時、通信応答がこの値以上になった場合、処理を中断します。
1レコード処理毎実行待機秒 NIIへの一括処理は、NIIシステムに負荷を与えます(特にオンライン時)。したがって、1レコード処理完了後、次のレコードのNII処理まで時間を空ける為の指定です。0.1 秒単位で指定可能。0は待機なし。
抽出コメント 「@ 処理を行う資料を抽出する」で登録したコメントです。
登録コメント コメントを入力します。
抽出条件 「@ 処理を行う資料を抽出する」で設定した抽出条件です。
NII処理を実行します。処理実行はレコード一覧からでも行えます。
また本章の操作を行うかわりに、スケジューリング機能によってあらかじめ設定した時間に自動的に実行させることができます。
設定された時間になると、NII処理実行〈画面9−@〉のボタンが表示されているレコードを対象に、処理を実行します。
(スケジューリング機能を利用する場合は、あらかじめSEによる設定作業が必要となりますので、担当のSEにご相談ください)
(1) NII処理実行〈画面9−@〉をクリックしてください。NII処理起動画面が開きます。
※ 内容を修正したい場合は、該当項目を変更して 登録〈画面9−A〉をクリックしてください。
※ レコードを削除する場合は、削除〈画面9−B〉をクリックしてください。
〈画面9 CATP-Auto図書レコード 処理待登録〉
(2) 実行〈画面10−@〉をクリックしてください。NII処理が実行されます。処理件数により所有時間が異なります。
処理が終了したら実行結果を確認して、画面をログアウトしてください〈画面11〉。
〈画面10 CATPAUTO図書 NII処理実行〉
↓
〈画面11 CATPAUTO図書 NII処理実行〉
書誌データを取り込むには、これまでの操作で書誌データのダウンロードを実行している必要があります。また全書誌データを取り込むには、「4 抽出された資料からレコードを作成する」で、ダウンロードタイプを「BOOK書誌全データ」にする必要があります。
6-1 処理レコード一覧画面を開く
書誌データを取り込むには、処理レコード一覧画面から、データ取り込み画面を開きます。
処理レコード一覧画面は、「5 NII処理を実行する」の続きから開くか、CATP−Autoメニューから開きます。
6-2-A 「5 NII処理を実行する」の続きから開く
☞ 処理レコード一覧〈画面12−@〉をクリックしてください。
〈画面12 CATP-Auto図書レコード 処理待登録〉
6-2-B CATP−Autoメニューから開く
☞ 図書から抽出した場合は、図書 処理レコード一覧〈画面13−@〉を、
雑誌から抽出した場合は、雑誌 処理レコード一覧〈画面13−A〉をクリックしてください。
〈画面13 CATP-Autoメニュー〉
6-3 データ取込み画面を開く
☞ 書誌を取り込むレコードの、データ取り込み〈画面14−@〉をクリックしてください。
〈画面14 CATP-Auto図書レコード処理一覧〉
6-4 書誌の取り込み方法を選択する
☞ NII書誌IDのみ取り込む場合は、書誌ID取込実行〈画面15−@〉を、
既存の書誌を上書きして取り込む場合は、上書き書誌取込〈画面15−A〉を、
既存の書誌に追加する場合は、追加書誌取込〈画面15−B〉をクリックしてください。
※ 各資料の○書誌ID取込待にチェックを入れて、指示登録〈画面15−C〉をクリックして、「5 NII処理を実行する」と同様の流れでNII処理を実行すれば、一括で書誌IDを取り込めます。ただし、全書誌データの取込は一括では行えません。
〈画面15 CATP-Auto図書レコードダウンデータ取り込み〉
! 書誌の上書きと追加
書誌を取り込むには3つの方法があります。NII書誌IDだけ取り込む方法と、既存の書誌を消して上書きする方法、また既存の書誌情報を消さずに合成する方法です。
上書きすると、NIIの書誌情報と同一の状態になります。合成すると、既存の書誌と同一の書誌項目がNIIに存在する場合、ひとつの項目にふたつの書誌情報ができてしまいます。
↓通常
〈画面16 詳細書誌データ管理 書誌データ登録〉
↓書誌を上書きする場合
〈画面17 詳細書誌データ管理 書誌データ登録〉
↓書誌を合成する場合
〈画面18 詳細書誌データ管理 書誌データ登録〉
6-5 書誌を登録する
詳細書誌データ管理の一括編集画面が開きます。
(1) 取り込む書誌の詳細を確認して、確認OK〈画面19−@〉をクリックしてください。
〈画面19 書誌データ管理 一括編集〉
(2) 登録〈画面20−@〉をクリックしてください。
〈画面20 書誌データ管理 書誌データ登録〉
これまでに登録したレコードの一覧が表示されます。処理が中断している場合は続きから作業を行えます。また同一のデータを再処理することもできます。
(1) 処理レコード一覧画面は、CATP−Autoメニューから開きます。
図書のレコードを処理する場合は、図書 処理レコード一覧〈画面21−@〉を、
雑誌のレコードを処理する場合は、雑誌 処理レコード一覧〈画面21−A〉をクリックしてください。
〈画面21 CATP-Auto メニュー〉
(2) これまでに登録されているレコードが表示されます。実行できる処理はレコードの状態によります。
※ NII処理をまだ実行していない場合は、NII処理実行〈画面22−@〉をクリックしてください。
※ NII処理を再び行いたい場合は、各資料に指示を与えなければなりません。
入力指示〈画面22−A〉をクリックしてください。操作方法は、「3 抽出された資料にそれぞれ指示を与える」を参照してください。
※ レコードの設定を変更する場合は、処理待登録〈画面22−B〉をクリックしてください。設定方法は、「4 抽出された資料からレコードを作成する」を参照してください。
※ 書誌データを取り込む場合は、データ取込み〈画面22−C〉をクリックしてください。書誌の取込の詳細は、「6 書誌データを取り込む」を参照してください。
〈画面22 CATPAUTO図書 処理レコード一覧〉